BEWA講師ブログ

英語の基礎の基礎No.14: 不定詞(無限詞)

  今回は不定詞 (to infinitive) の用法についてごく大まかにお話しようと思います。

不定詞の用法には:

A:不定詞の名詞的用法

 58)I want to see Kate.

    S   V       O  

   私はKateに会うことを欲している。

   to seeはwant の目的語、to seeは名詞的用法。

 

B:不定詞の形容詞的用法

 59)Give me something to drink. 

   私に飲むべき何かを下さい → 何か飲み物を下さい  

   to drinkはsomething(名詞)を修飾、to seeは形容詞的用法

 

C:不定詞の副詞的用法

 60)We eat to live, not live to eat.

   私達は生きる為に食べるのであって、食べる為に生きるのではない。

   to live はeat, to eat は live(動詞)を修飾、to live, to eatは副詞的用法

の三つが御座います。

これ等をごく大まかに、ビジネス英語の世界で考えますと:

A:不定詞の名詞的用法

 58)Iwant to see Kate.

        ↓               

 61)We are planning to manufacture cars.

    当社は車を製造することを計画している。

    are planning の目的語がto manufacture、即ち、不定詞の名詞的用法

 

B:不定詞の形容詞的用法

 59)Give me something to drink. 

        ↓ 

    We need electrical appliances to sell in our market.

    当社は当地の市場で販売する電気器具を必要としている。 

    to sell in our market はelectrical appliancesを修飾する形容詞的用法

 

C:不定詞の副詞的用法

 60)We eat to live, not live to eat.

        ↓

    We would like to visit your company to discuss Project A

     当社はProject Aを討議する為に御社を訪問したい。

    to discuss Product Aはwould like to visit を修飾する副詞的用法

と表すことができます。

 

  初めて『不定詞』なる表現に接したとき、其の意味を多少なりとも想像できた方はまず居なかったことでしょう。不定詞なる表現(名称)は、不定なる詞(ことば)に名称が付されているという事象を考えてみても、まことに、摩訶不思議なものと言わざるをえません。

ここで infinitive の語源と辿りますと: 

  1)ランダムハウス英語辞典によれば:

infinitive

 [c1450.中期英語<後期ラテン語 infīnītīvus 不定の]

  2)オックスフォードによれば:

infinitive

-ORIGIN

late Middle English (as an adjective): from Latin infinitivus, from infinitus (see INFINITE). The noun dates from the mid 16th cent.

と、記載されています。

  日本語の『不定詞』なる名称は、英語infinitive の和訳なるものでしょう。或いは、from infinitus (see INFINITE) とあるように、infiniteに由来することも自明でしょう。  

  to infinitive 『to + 動詞の原形』は、文中で名詞、形容詞、副詞的に働き、主語として、目的語として、補語としても機能致します。ですから、若し、所謂、infinitive が『不定詞』ではなく、『無限詞』とでも名付けられていたならば、(to) infinitive も日本人にとって、ずっと理解し易かったかもしれません。

  妙に記憶に残っているのですが、だいぶ以前エリザベス女王が、京都の竜安寺を訪問されたことがあります。其のニュースがテレビ放送されたのですが、ご訪問の際エリザベス女王が、僧侶に『仏教では何が神なのですか』なる質問をされ、僧侶は『仏教では神は「無」です』と御答えしたとのこと。『全能の神』なる存在が、『無』なるものとしても思料されることを、女王は如何にお考えになったことでしょうか。

  仏教的な素地をもつ文化の中で、infinite 或いは infinitus なる言葉あるいは事象も、まことに違和感なく『不定詞』と解されたのかもしれません。

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2014/08/20 基礎英語   林 行雄

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