BEWA講師ブログ

英語の基礎の基礎No.2: 英語は語順言語

  ここで、「その会社はホテルを買った」を考えてみますと、この文章は:

英語では:

   The company bought  a hotel.

     S(主語)  V(動詞) O(目的語)

の形を取りますので、英語はSVO 言語、更に、語の並べ方(語順)により意味が定まりますので、語順言語と云われます。

ところが、日本語の場合は語形変化でもなく、語順によるものもなく、助詞の使い方により意味が定まります。このような言語を膠着言語と云います。

さて、「その会社はホテルを買った」 については、

  1)その会社はホテルを買った。

  2)その会社は買ったホテルを。

  3)ホテルを買ったその会社は。

  4)ホテルをその会社は買った。

  5)買ったその会社はホテルを。

  6)買ったホテルをその会社は。

のような語順としても、一応、意味は伝わります。

そして、日本語は、

  1)その会社は  ホテルを    買った。

     主語(S)  目的語(O)  動詞(V)

の形が一番自然なので、SOV 言語とも云います。

本シリーズ、ブログNo.1 でお話いたしましたように:

  1)日本語にはもともと主語はありません(此処では説明上主語としています)。

  2)そして、便宜上、係助詞 (は) を用いた部位 (私は = 私に関しては) を英語の主語的に捉えたとしても、その語順は英語とは凡そ異なるものです。此処に、英語を分かり難くしている大きな理由があるように思います。今回は、英語は語順言語にしてSVO言語、日本語は膠着言語にしてSOV言語であることを理解しておきましょう。

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2014/01/31 基礎英語   林 行雄

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