BEWA講師ブログ

品詞:No.5

前回、
  freshly baked pies
を、
  freshly baked pies
     ↓
  Baked pies that have been baked freshly
     ↓
  freshly baked pies
と、考へ、
  pies that have been baked freshly
に就いて語れば、that は関係代名詞主格、have been baked は受動態、そして、baked は受動態分詞(形容詞)となり、またfreshly は副詞でbaked を修飾し、that have been baked freshly は形容詞節として pies を修飾していることをお話いたしました。
そして、
  freshly baked pies
を、和訳すれば、
  「新鮮に焼かれたパイ」
であり、
  freshly baked pies
の、副詞freshly は、形容詞(受動態分子)baked を修飾し、形容詞baked は 名詞pies を修飾しておりますから、
  freshly baked pies
の、正確な和訳は、
  「新鮮な焼きパイ」
ではなくて、
  「新鮮に焼かれたパイ」
です。「新鮮な焼きパイ」なる和訳(言葉遣いは)は、文法的に大いなる「誤り」です。そして、このような一見「どうでも良さそうにみえる」事象に就いての深い理解が、英文契約文書等、角の角を削るようなビジネス英文の起草、それらを通してのビジネス交渉の場に在って強く求められることとなります。母語により構成された脳は、英文契約書・特許クレイム等の策定に当たっても、当然にして、母語(日本語)により精緻に組み上げられた法律知識・技術情報等を参照しつつ、英文の起草を司ることとなります。其処には、母語(日本語)による、英文に対する強い干渉が在って然るべきでしょう。特に、英文契約書、英文特許クレイム等、ギリギリの権利義務関係を表象する英文を起草・発話する場合、母語干渉を防ぐ意味に於いても英文法知識が必須であることは申し上げるまでもなく、また、決定的な局面に於けるビジネス交渉に於いては、文法の不知・不理解から生じる誤解・曲解は致命的な結果を招きかねません。
  freshly baked pies
の、誤訳;
  「新鮮な焼きパイ」
は、日常的事象に関するごく一般的母語干渉の一例と云えるでしょう。
さて、次回は newly developed products について考えたいと思います。

  BEWAでビジネス英語をキッチリ学びましょう。BEWAで学べば、みえないものがみえるようになります。ツマラナカッタ英語学習が楽しいものとなります。そして、職場で無理なく英語を正確に使えるようになります。講座見学一回無料。BEWAはご見学の際に契約を迫る、或いは、ご見学の後、執拗に勧誘する等の行為はBEWAの方針として一切行いません。

 

 

 

 

 

 

 

2013/05/23 板書シリーズ   林 行雄

この記事へのコメント

コメントを送る

  ※ メールは公開されません
Loading...
 画像の文字を入力してください
資料のご請求、講義の無料見学のお申し込み等々お気軽にお問い合わせください。
無料見学申し込み
資料請求