BEWA講師ブログ

誤訳の構造:No.6

6月6日ブログに:
  「7)「FDAは当社にGMPの為に校正する機器を推薦いたしました」と誤訳したものとすれば、その誤訳文の正しい英文訳は如何なものとなるでしょう。考えてみましょう」と書きました。
今回はそれにお答えいたします。
  7)「FDAは当社にGMPの為に校正する機器を推薦いたしました」
の英訳文は:
  8)FDA recommended us some instruments to be calibrated for GMP.
となります。
  6)FDA recommended us to calibrate some instruments for GMP.
  「FDAは当社にGMPのため或る機器を校正することを当社に勧めました」と、
  8)FDA recommended us some instruments to be calibrated for GMP.
  「FDAは当社にGMPの為に校正する機器を推薦いたしました」
これにて自明の如く6)及び8)の英文はその内容が全く異なります。
さて、次回ブログでこのシリーズも総括となりそうです。

  メールの文章は、そのまま取引相手先の PC に残ります。訳も分からず、英文を作成しメールすることは、非常に危険な行為と云わざるを得ません。ビジネス英語とは商売用の言語。その意味で、日本のお客様にお送りする和文のビジネスメールとなんら変わるところは御座いません。
  英文メールの誤謬により、取引上の齟齬・錯誤が生じ取引先に損害を与えた場合、原因 (錯誤の原因となったメール) は追究するまでもなく、相手方のPCに保存されております。会社人生は、その瞬間に終わるかもしれません。 BEWAでキッチリした英文、本物のビジネス英語を学びましょう。講座見学 (一回無償) に御出で下さい。ご見学の後、執拗に電話勧誘を行うようなことは BEWA の運営方針として一切致しません。

 

2012/06/12 ビジネス英語   林 行雄

この記事へのコメント

コメントを送る

  ※ メールは公開されません
Loading...
 画像の文字を入力してください
資料のご請求、講義の無料見学のお申し込み等々お気軽にお問い合わせください。
無料見学申し込み
資料請求