今回初めに:
1. The doctor recommended us to do some exercise for health. の和訳文は:
A.「医師は我々に健康のために運動をすることを勧めた」であって、
2. The doctor recommended us some exercise for health. の和訳文は:
B.「医師は我々に健康のための運動を勧めた」であることをお話し、
そして、次に:
3. FDA recommended us to calibrate some instruments for GMP.の和訳文は:
C.「FDAは当社にGMPのため或る機器を校正することを当社に勧めた」であって、
4. FDA recommended us some instruments to be calibrated for GMP.の和訳は:
D.「FDAは当社にGMPの為に校正する(される)機器を勧めた」
であることをお話いたしました。このように和文に於ける:
A.「医師は我々に健康のために運動をすることを勧めた」
と:
B.「医師は我々に健康のための運動を勧めた」
の混同は、英文に於ける:
1. The doctor recommended us to do some exercise for health.
と:
2. The doctor recommended us some exercise for health.
の混合に繋がり、そして、
C.「FDAは当社にGMPのため或る機器を校正することを当社に勧めた」
と:
D.「FDAは当社にGMPの為に校正する機器を勧めた」
との混同は:
3. FDA recommended us to calibrate some instruments for GMP.
と、
4. FDA recommended us some instruments to be calibrated for GMP.
との混同に繋がることをお話し致しました。ここでご理解頂きたいことは:
1.と2.の混同(A.とB.の混同)は、そのまま、
5. He recommended me to develop a car for export. と、
6. He recommended a car for export. との混同、
そして、3.と4.の混同(C.とD.の混同)は、
7. He recommended me to develop a car for export. と、
「彼は私に輸出用の車を開発することを勧めた」
8. He recommended me a car to be developed for export.
「彼は私に輸出用に開発される車を勧めた」
等の混同に繋がり、それらは其のまま取引上の重大な錯誤・齟齬の原因となり得ることです。7.と8.の相違は、ビジネスであれば、到底、勘違いで済まされるようなものではございません。意味内容が真逆になっております。正確な英語と正確な日本語が相関関係にあることは、国際取引契約書英文原本と其の和訳文書の関係を挙げるまでもなく、元々否定する余地の無いことでしょう。
メールの文章は、そのまま取引相手先の PC に残ります。訳も分からず、英文を作成しメールすることは、非常に危険な行為と云わざるを得ません。ビジネス英語とは商売用の言語。その意味で、日本のお客様にお送りする和文のビジネスメールとなんら変わるところは御座いません。英文メールの誤謬により、取引上の齟齬・錯誤が生じ取引先に損害を与えた場合、原因 (錯誤の原因となったメール) は追究するまでもなく、相手方のPCに保存されております。会社人生は、その瞬間に終わるかもしれません。 BEWAでキッチリした英文、本物のビジネス英語を学びましょう。講座見学 (一回無償) に御出で下さい。ご見学の後、執拗に電話勧誘を行うようなことは BEWA の運営方針として一切致しません。