BEWA講師ブログ

猫ちゃんの花瓶と紫陽花(アジサイ)

  紫陽花、なんて素敵な名前でしょう。でも、これで [ ajisai ] と読むのは無理ですよね。それに、アジサイは陽に向かって咲く花でもありませんし、アジサイの代表的な色は紫ではなくて、ブルーかピンクでしょう。そこで調べたのですが、紫陽花とは、もともと中国、唐の時代の詩人、白居易なる人が紫の花「ライラック」につけた名前とのことで、日本では平安時代の学者、源順(源のナンタラ)が間違ってこの名前を用いたようです。アジサイにはその他、集真藍、味狭藍、安治佐為といろいろあるようですが、私には最後の「安治佐為」ぐらいしか読めません。http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1317230818
 
  さて、アジサイをOxford で調べますと:
hydrangea /hʌɪˈdreɪn(d)ʒə/ さらに語源を調べますと:
-ORIGIN-
modern Latin, from Greek hudro‐ ‘water’ + angeion ‘vessel’ (from the cup shape of its seed capsule).
ギリシャ語で水を意味するhudroと、種子を包む朔(いれもの)を意味するangeionを起源とするラテン語とのことですので、hydrangea とは本来、額アジサイを指すことがわかります。昨日の雪柳(英語spiraea:コイルの意味のギリシャが起源)同様、紫陽花のほうがよほど素敵でしょう。たった25の表音記号(アルファベット)からなる言語と比べ、日本語の表記方法の豊かさを感じます。それが、とても有難くもあり、すごく面倒でもあります。

2011/06/25 英語一般   林 行雄

この記事へのコメント

コメントを送る

  ※ メールは公開されません
Loading...
 画像の文字を入力してください
資料のご請求、講義の無料見学のお申し込み等々お気軽にお問い合わせください。
無料見学申し込み
資料請求