BEWA講師ブログ

No.29 very good at soccer とは?: No.3

前回(1月17日)のブログで、

1)Bill’s very good at soccer.

と、

 2)Bill’s a very good soccer player.

とは異なる英文です。ですから、これら二つの英文の和訳が同じであるとすれば、全く理不尽なお話でしょう。そして「このような混同こそが英語を苦手とする人達に共通する」現象なのです。

と、書きました。

 今日は是に就いて御話いたします。

 さて、此処で元に戻り、其々の英文の構造を考えますと、

 1)Bill  ’s   very good     (at soccer).

    S  V   C     副詞句

 2)Bill  ’s  a very good soccer player.

    S V       C

ところで、

 1)Bill’s very good at soccer.

の英文では、Bill が主語、’s(is)が述語、そして、 at soccer「サッカーで」が 副詞句として、形容詞句(文中で補語として機能)very good を修飾しています。

ですから、その意味は、

  「ビルはサッカーでとても上手です」

          ↓

  「ビルはサッカーとても上手です」

となります。

一方、

  2)Bill’s a very good soccer player.

では、Bill が主語、’s (is) が述語と此処までは1)と同じですが、a very good soccer player が「とても良いサッカープレーヤー」と補語(名詞句)となっています。従って、その意味は、

  「ビルはとても良いサッカープレーヤーです」

となります。例えば

 3)He is a good accountant. を和訳すれば、

  「彼は優秀な経理マンです」となり、また、

 4)He is good at accounting.を和訳すれば、

  「彼は計算(勘定)が上手です」

となります。職業人である経理マンを指して、普通、「彼は勘定が上手です」 とは云わないでしょう。

 4)He is good at accounting.

と、

 3)He is a good accountant.

とは異なり、

 1)Bill's very good at soccer.

と、

 2)Bill is a very good soccer player.

とは、それぞれ異なるのです。

 もやは、英語は世界語となりました。「ブロークンイングリッシュ」を「自負」できる時代はとっくに過ぎています今ほど、正確に英語を用いること求められている時代はございません。

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2017/01/18 板書シリーズ   林 行雄

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