近頃は『食べれる』と云う人のほうが『食べられる』と云う人よりも余程多いようです。ご存知のように、『食べれる』は正しくは『食べられる』であって、『食べれる』は『食べられる』の「ら抜き言葉」と云われています。
ら抜き言葉に関するブログは相当多いようですので其方にお任せして、今日は『 edible = 食べれる 』の観点から御話したいと思います。
此処で:
1)An egg was eaten by a snake.
『卵が蛇に食べられた』
なる受動態表現を考えますと、
其の能動態は:
2)A snake ate an egg.
『蛇が卵を食べた』
となります。
それは:
2)A snake ate an egg.
S V O
『蛇が卵を食べた』
なる能動態が、
1)An egg was eaten by a snake.
S V
( O be動詞 + eatの過来分詞 by S )
『卵が蛇によって食べられた』
なる受動態となったものです。
さて此処で、
3)The egg was edible.
なる英文を考えますと、
是は:
3)The egg was edible.
S V C
『その卵は食べられた(食べるのに適していた)』
と、SVC文型であってedibleは形容詞で文中で補語として機能しています。
更に Oxford にて edible を引きますと:
edible
▶adjective
fit to be eaten ( often used to contrast with unpalatable or poisonous varieties ):
『訳:食べられるのに適している(しばしば不味い或いは有毒な物と対比的に用いられる)』
◆The shrub has small edible berries.
『訳:其の茂みには食べられる果実がある』
と、記載されております。
ご説明したように、
2)A snake ate an egg.
の受動態が、
1)An egg was eaten by a snake.
『卵が蛇に食べられた』
なのであって、受動態 was eaten の訳は 『食べられた』 となりますが、
此処で:
3)The egg was edible.
『その卵は食べれた』
のように、その和訳文を、
『その卵は食べれた』 として 『その卵は食べられた』 としなければ、『食べられた』に含意される受動態としての意味 『(何かに)食べられた(食べられてしまった)』 の表出を、無意識的にせよ、排除することができます。
このように、現在、普通に用いられるようになった『食べれる』なる表現は、本来『食べられる』に含まれている can (could) be eaten (受動態:食べられる)としての意味を、無意識的或いは黙示的に排除し 専ら edible ( fit to be eaten:食に適している) の意味を表している・・・この表現を耳にして『何かへん??』と感じながらも妙に合点してしまう理由は此処いら辺りにあるのではないか・・・であれば 『食べれる』は今後とも消えることなく生き続けるように思われます。
『食べれる』 なる表現は日本語に於ける一つの進歩なのかもしれません。
BEWAは英語の学習を通して社会人の夢を実現する学校です
初心者からプロレベルまで、確実に使えるビジネス英語をBEWAで!! わけも分からず、英会話?をしても、ただ、英語を聞き?続けたところで、徒に時が過ぎるだけ。企業で使える英語力など、到底、身に付きません。グローバル化が急速に進む今こそ、BEWAで学びましょう。本物の英語力は貴方の生活を一生支えます。講座見学一回無料。