さて、今回にて本シリーズも総括となります。
relating to に就いては:
I am studying laws relating to human rights.
↓
I am studying laws ( which are ) relating to human rights.
↓
I am studying laws relating to human rights.
にて示されるように、relating to は能動態を構成する 隠れた ( which are ) に導かれ、「人権に関連する法律」と法律自体が人権に関与していること( laws 自体がもつ特性が human rights に関与すること )を含意しています。
related to に就いては:
I am studying laws related to human rights.
↓
I am studying laws (which they relate to) human rights.
↓
I am studying laws ( which are ) related to human rights ( by them ).
↓
I am studying laws related to human rights.
にて示されるように、related to は受動態を構成する隠れた ( which are ) に導かれ、「人権に関連づけられている法律」と、或る外力によりlaws が human rights に関連付けられている(或る外力がlaws を human rights を関連付けている)ことを示しています。
laws relating to ~ はlaws の~に対する関連性を示す表現、laws related to ~はlaws に係る外力(隠れた主語の関与)に就いての意識的或いは無意識的配慮に起因する表現と云えそうです。
即ち:
“A “ relating to “B” なる表現は ”A” の “B” に対する直接的関与を表し、“A “ related to “B” なる表現は ”A” の “B” に対する間接的関与(社会的外力・配慮に起因する関与)を表すものと云えそうです。
ところで、「英語を英語で考える」 とか 「英語を英語で理解する」 とか、たまに聞きますが、これほど非論理的な言葉使いも凡そ考えられません。
論理学的に云えば: SをSで理解する → 同語反復、命題が成立せず。
法律学的に云えば: 主体と客体が同じ → 債務関係を論じ得ず。
現象学的に云えば: 己と意識の対象を認め得ず → 認識不能。
街の豆腐屋さん的に言えば:豆腐を豆腐で考える?豆腐を豆腐で理解する?→+ ∞ ?
BEWAはビジネス英語の学習を通して社会人の夢を実現する学校です。