前回までのブログで、
We have developed this machine to display it at the exhibition.
なる英文には、重大な誤りが在り、正しい英文は、
1)We have developed this machine to display at the exhibition.
と、display の後ろに it がなく、さて其の理由は、
1)We have developed this machine to display at the exhibition.
の、何れかに関係代名詞と其れに続く英文が隠れている為であることを、御話致しました。
さて、その場所は、machine と to の間であることをお話しました。
さて、今回は其の関係代名詞と其れに続く英文についてお話致します。
それは、
2)We have developed this machine which we are to display at the exhibition.
です。即ち、深層構造(無意識の意識)を為す which we are の which は、関係代名詞 which の目的格であって、which we are to display の display の目的語として機能しています。
ですから、
We have developed this machine to display it at the exhibition.
は、誤文であり、display のに続く it は誤りであることが分かります。
即ち上記誤文に於いて、 display の目的語として置かれた it は、
2)We have developed this machine which we are to display at
the exhibition.
の、関係代名詞目的格 which に置き換わり、そして、
1)We have developed this machine to display at the exhibition.
として、英文中から消えることが分かります(無意識の領域 に表れそして消えます)。
纏めれば:
1)We have developed this machine to display at the exhibition.
↓
2)We have developed this machine (which we are) to display at
the exhibition.
↓
1)We have developed this machine to display at the exhibition.
と、なりますが:
チョムスキー流に言えば 2)は 1)の深層構造、which we are は其の構成要素と考えることができるでしょう。フロイト的に考えればwhich we are はイド(無意識)の領域に位置すべきもの、現象学的に語れば失活すべからざる意識対象とでも言うべきところでしょうか。
母語の場合は、必要とされる文法等は既に無意識の領域に刷り込まれておりますが、外国語となるとそうはまいりません。ビジネス(ものと対価との交換による利益創出活動)の現場で、英語を正しく用いる為には、関係代名詞、受動態等、基礎的文法知識が不可欠です。それらの有機的学習を通して初めて、現場で用いるビジネス英語を正しく、効果的に用いることができます。
ところで「英語を英語で考える」とか「英語を英語で理解する」とか、たまに聞きますが、これほど非論理的な言葉使いも凡そ考えられません。
論理学的に云えば:
SをSで理解する → 同語反復、命題が成立せず。
法律学的に云えば:
主体と客体が同じ → 債務関係を論じ得ず。
現象学的に云えば:
己と意識の対象を認め得ない → 認識不能。
街の豆腐屋さん的に言えば:
豆腐で豆腐を考える? 豆腐で豆腐を理解する? → ?? → ??? → +∞?
BEWAで学べば、みえないものがみえるようになります。ツマラナカッタ英語学習が楽しくなります。そして、職場で用いるビジネス英語が無理なく理解でき、使えるようになります。講座見学に御出で下さい。