BEWA講師ブログ

damaged goods in transit? 総括

6月27日のブログにて:
「運送中に損傷を受けた製品を御社に返品致します」は: 
 1)We will ship the damaged goods in transit back to you.
ではなくて
 2) We will ship the goods damaged in transit back to you.
となります」と書きました。
今日は何故このような間違いが頻発するようになったかについて書こうと思います。
 多分「damaged goods in transit」なる句は、現在多用されている「our proposed agenda」の如き慣用句から類推したものなのでしょう。our proposed agenda は、本来的にはmy repaired watch 同様、お勧めできる表現では御座いませんが、our (your) proposed agendaなる表現は:
Please let us know your proposed agenda at the July 3 meeting.
「7月3日会議での御社ご提案の議題をお知らせください」
の如く、既にビジネスでは定着した表現となっております。
your proposed agenda は本来的にはthe agenda (that are) proposed by youとすべきですし、my repaired watch はmy watch (that was) repaired 或いはa repaired watch of mine すべきところでしょう。ところで、これら表現がお勧めできないのは、those our productsとは云わない(正しくはthose products of ours)のと同様でしょう(those 及び our は共に限定詞であり、二つ以上の限定詞がproductsを修飾しているからです(限定詞は原則的に二つ以上使用できない))。
近頃、頻繁に用いられているour (your) proposed agenda なる表現から類推するのか、damaged goods in transit、your damaged goods, your required items, our developed goods等のお勧めできない表現が頻繁にみられます。ビジネス英語の理解には関係代名詞、及び、受動態の正しい理解が不可欠で、英語人の書く文章を気楽に模倣そして脚色することほど、危険なことは御座いません。

  メールの文章は、そのまま取引相手先の PC に残ります。訳も分からず、英文を作成しメールすることは、非常に危険な行為と云わざるを得ません。ビジネス英語とは商売用の言語。その意味で、日本のお客様にお送りする和文のビジネスメールとなんら変わるところは御座いません。英文メールの誤謬により、取引上の齟齬・錯誤が生じ取引先に損害を与えた場合、原因 (錯誤の原因となったメール) は追究するまでもなく、相手方のPCに保存されております。会社人生は、その瞬間に終わるかもしれません。BEWAでキッチリした英文、本物のビジネス英語を学びましょう。講座見学 (一回無償) に御出で下さい。ご見学の後、執拗に電話勧誘を行うようなことは BEWA の運営方針として一切致しません。

2012/07/01 ビジネス英語   林 行雄

この記事へのコメント

コメントを送る

  ※ メールは公開されません
Loading...
 画像の文字を入力してください
資料のご請求、講義の無料見学のお申し込み等々お気軽にお問い合わせください。
無料見学申し込み
資料請求