白板には:
1) a 3-year-old child
2) 3 beautiful girls
と書かれています。
1) a 3-year-old child
の year が何故 years ではないのかと云えば、それは、3-year-old が child を修飾する形容詞句として用いられている為です。year は形容詞として機能しています。ですから、3-years-old child ではなく、3-year-old child となります。 3 beautiful girls は、girls が複数であっても、決して3 beautifuls girls のように beautiful に s が付いたりは致しません。
The child is 3 years old. では、一歳、二歳、三歳の意味で、複数、years となっています。ここでは year は年を表す名詞ですので、一年が三つ = 三年の意味で 3 years となります。
米国の取引先で、かねて知り合いのマネージャーに I am 50 years old. とは言わず、I am 50 years young. と言ったことがあります。一瞬、妙な顔をみせましたが、Oh, you really look young. と笑顔で調子を合わせてくれたことを思い出しました。
ここで、何故、 I am 50 years young でなく、50 years old と云うかと云えば、それは生きると云うことが、年月を積み重ねて行くことだからでしょう。日本語では 「ところでお幾つですか」、「五十歳です」 と普通お互いに主語抜きで話しますが、五十歳の 「歳」 の中にすでに歳月の意味が含まれているため、old 「旧い」 なる形容詞が不要となるのでしょう。日本語は、ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字と多くの記号(シンボル)を持っています。表記法において、とても融通の利く言語と云えるでしょう。
タイム9月26日号、40頁から一続きの英文を抽出し隙間を埋めてみました。これで判読できるものでしょうか?
WANTTOGETHEALTHY?THENFORGETaboutdietsodaandlow-fatfoods.
これを日本語にすると:
1) けんこうでありたいですか?それならだいえっとそーだとかていしぼうしょくひんとかはわすれなさい。
隙間なしの平仮名だけでも、ほぼ問題なく読めてしまいます。さらに、ここにカタカナを混ぜるだけで:
2) けんこうでありたいですか?それならダイエットソーダとかていしぼうしょくひんとかはわすれなさい。
と、大変読みやすくなりました。更にここに漢字を加えますと:
3) 健康でありたいですか?それならダイエットソーダとか低脂肪食品とかは忘れなさい。
と隙間なしで完璧に読めてしまいます。これは、平仮名でわかるように基本的に日本語は一音、一文字で表し得る性質のものである為と考えられます。日本語は、其の表記法に於いて、かなり融通の利く言語と云えそうです。しかし、この日本語の融通性が、外国人にとって、日本語の書き言葉の理解を、とても困難、複雑なものにしていることも事実です。
日本語はその表記法に於いて、アルファベット26文字の世界とは異次元とも云える存在とは云え、インターネットが世界を席巻した現代にあって、その綴り方、或いは、常用漢字数に於ける諸問題等、話はとても複雑なものとなっています。
社会人の為の、真摯なるビジネス英語学習の場、それが BEWA です。