1. Orders are subject to confirmation.
貿易取引に於いて、オファー(売り申込み)に上述の如き条件の付されるものを、サブコンオファー(サブコン付きオファー)と云います。
サブジェクトトゥーコンファーメーション → サブコン
と、何やら良くある発想によるものです。親父ギャグ的な雰囲気もあり、国際貿易の先達の意気込みも感じられたりして、何やらレトロで可愛いらしくもあります。
Prices are subject to change without notice. の真意(20011年8月13日)のブログでお話し致しましたが、文中の subject (形容詞)をThe Random House Dictionaryで調べますと、最初に:
being under domination or control と記載されております。これは「統治下もしくは支配下にある」と云うことです。ですから:
1. Orders are subject to confirmation. の直訳は:
「注文はconfirmationの支配下にある」となります。ここで、この confirmation とは一体何を意味するのかと云うことになります。
confirm をThe Random House Dictionaryで調べますと:
1. to prove to be right or true.
2. to sanction or ratify.
と記載されております。
貿易取引の現実をお話致しますと:
1. Orders are subject to our confirmation.
なる文章は:
2. We offer you as follows. Orders are subject to confirmation.
のように用いられるのが普通です。貿易取引では、これらの文章に続き、商品、価格、取引条件等が提示されることになります。
ところで:
2. We offer you as follows. Orders are subject to confirmation.
の意味は、
「弊社は御社に以下の売り申込みを致します。
御社ご発注は当社のconfirmation(確認?)に従います」
↓
「弊社は御社に以下の売り申込みを致します。
御社ご発注は弊社の受注を必要と致します(弊社の受注を以って有効となります)」の意味となります。
この表現は、輸出者の商品在庫に限りがある場合、或いは、生産が追い付かない場合等に用いられます。輸出者がoffer を輸入者に送り、輸入者が発注し、その発注書を輸出者が受理して初めて売買契約が結ばれることとなります。この場合、輸出者が輸入者の発注を受理すれば、Order Acknowledgement 或いは Order Confirmation なる書類が輸出者により輸入者に送られるのが一般的です。
confirmation を、日本語の「確認」と同様に考え、日本語の「確認」の持つ亡羊とした曖昧な意味合いで英文を捉えますと、とんでもない勘違いを生じることになります。この種の勘違いは、英和辞典或いは日本語の通念を通しての、英語に対する日本語の母語干渉と云えるでしょう(confirm,confirmation)等の詳しいご説明につきましては「ビジネス英語の真髄」をご覧ください。
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