板書シリーズNo.5 (7月16日) で、Home's stay と homestay の発音上の差は僅かなものなので、初めてhomestay なるものを聞く母語話者は、Home's stayを「ホームさんの滞在???」と思うであろうことをお話しました。
さらに、そういう不気味な言葉 homestay:ホームステイが日本語化した理由として、日本語による母語干渉を挙げ、日本語の 「家庭に滞在」 から、「に」 を外し其処に家庭: home と滞在:stay を割り振ってhome + stay → homestayと表したのであろう旨、お話しました。
今日はこれをもう少し考えてみようと思います。今や、日本語の一部となった感がある「ホームステイ」の構成が、日本語の「卵を焼く → 卵 + 焼く → 卵焼き」と同じであろうことは、疑う余地がないでしょう。ですから、先日お話した「家庭 + 滞在 → homestay」よりも:
家庭 に滞在する → home(家庭) + stay(滞在する) → homestay
としたほうがよさそうです。日本語の「滞在」(名詞)と「滞在する」(動詞)は品詞が異なりますが、英語の stay には名詞 「滞在」 と動詞 「滞在する」 の両方の用法がありますから:
卵を焼く → 卵 + 焼く = 卵焼き
家庭に滞在する → home (家庭) + stay (滞在する) = homestay???
と、このように、和人の勘違いが見事にすっきりと、完成したのでしょう。
homestay は、「オオ!!勘違いの卵焼き」とでも云えそうです。日本語と外来語を巡る言語文化の一端をみたように思います。
ところで、「英語を英語で考える」とか「英語を英語で理解する」とか、たまに聞きますが、これほど非論理的な言葉使いもないでしょう。
論理学的に云えば:
SをSで理解する → 同語反復、命題が成立せず。
法律学的に云えば:
主体と客体が同じ → 債務関係を論じ得ない。
現象学的に云えば:
己と意識の対象を認め得ない → 認識不能。
街の豆腐屋さん的に言えば:
豆腐で豆腐を考える? 豆腐で豆腐を理解する? → ?? → ??? → +∞?
英語が外国語であること(母語ではないこと)をそのままに認め、その上で最も効率的に英語を習得することが大切でしょう。その点、ビジネス英語の学習は、その目的(ビジネスを通じての利益の創出)と、対象(ビジネスに用いられる国際渉外用の英語)がはっきりしています。ビジネス英語とは「利益の創出を目的とする商行為の過程で用いられる英語(商用国際渉外英語)」を意味し、ビジネス英語の学習とは、その英語(商用国際渉外英語)を読み・書き・話す際に必要とされる知識を得、それを理解し、それを構成する技術を獲得することです。BEWAは習得すべき内容とその効果的指導方法を熟知しております。
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