「大人の為のやり直し英語講座」で受動態について説明しているとき、或る受講生さんから 「それって日本語で云うとどうなのですか」 とのご質問を受けました。そのご質問に対する回答が下の板書です。
1) ジャックはトムに一本のペンを与えた。
2) トムはジャックによって一本のペンを与えられた。
3) 一本のペンはジャックによってトムに与えられた。
と板書されています。そして、上の板書には:
4)Jack gave Tom a pen.
5)Tom was given a pen by Jack.
と書かれています。ここで、
6) A pen was given Tom by Jack.ではなくて:
7) A pen was given to Tom by Jack.
の英文もありますよね?とのご質問を受けました。これは、たいへんごもっともなご質問です。頻度を考えれば、7) A pen was given to Tom by Jack. の形を採る英文のほうが、6)A pen was given Tom by Jack. より余程多いことでしょう。ここで、何故 :
6) A pen was given Tom by Jack.
7) A pen was given to Tom by Jack.
とが共に正しいのかと云えば、6) と7) とで表される受動態の元の形、即ち其々の文章の能動態が:
4) Jack gave Tom a pen.
8) Jack gave a pen to Tom.
であって、8) の文章では副詞句 to Tom が a pen の後ろに在るからです。
受動態とは、能動態の目的語を主語として、目的語の立場に立って英文を現した(書き替えた)ものですから:
能動態:S1(主語) + V(動詞) + O1(目的語)
受動態:S2(← 01)+ be 動詞+V の過去分詞 + by S1
と表すことができます。
凡そ言語とは 「ニュアンスがどうのこうの云々?」 「行間の意味がどうのこうの云々?」 「とにかくそうなんですよ云々?」 「ネイティブがそう云うんですから云々?」 等の御気楽・無責任・野放図なお話ではなく、精緻にして精妙、窺い知り得ぬ論理の積み重ねのなかで構築されております。
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