白いガーデンガーベラは秋に咲く雛菊を思わせるところがあります。伊藤左千夫の自伝小説と云われている「野菊の墓」では、政夫が二歳年上の民子に「たみさんは野菊のようなひとだ・・・」と云い、民子は「政夫さんはリンドウのような人だ」と云ったのですが、「リンドウのような人」のとってつけたような表現が当時高校生だった私には新鮮でした。 伊藤左千夫は或る会合で野菊の墓を朗読しながら涙を流したそうです。