先日:
「その昔、私が学校を出た頃、ビジネス英語 (当時は商業英語と呼ばれていました) の本には、普通、次の三つの英文が 「弊社カタログを同封致します」 の三通りの英訳文として、其のままに掲載されておりました。単に「弊社カタログを同封致します」 の三通りの英訳文としてです。今も、同様な頁があれば、同じかもしれません:
1) Enclosed please find our catalog.
2) Please find enclosed our catalog.
3) Enclosed is our catalog.
言語学的に考えて、全く同じ意味を伝える別の文体は存在しません
さて、これら三つの英文は、本当に全く同じ意味を伝えるものなのでしょうか。
考えてみましょう。
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今日は:
1) Enclosed please find our catalog.
について考えてみましょう。
この文章は:
4)Being enclosed, please find our catalog.
より生じたものと考えられます。即ち:
1) Enclosed please find our catalog.
↑
4) Being enclosed, please find our catalog.
となります。即ち、1)は分詞構文とその省略により発生した英文と考えられます。
ですからその訳文は:
「弊社カタログを同封致します」 ではなくて:
↓
「同封されておりますので、弊社カタログをご覧ください」 となります。
さて、それでは:
2) Please find enclosed our catalog.
3) Enclosed is our catalog.
はどうなのでしょうか。考えてみましょう。
メールの文章は、そのまま取引相手先の PC に残ります。訳も分からず、英文を作成しメールすることは、非常に危険な行為と云わざるを得ません。ビジネス英語とは商売用の言語。その意味で、日本のお客様にお送りする和文のビジネスメールとなんら変わるところは御座いません。英文メールの誤謬により、取引上の齟齬・錯誤が生じ取引先に損害を与えた場合、原因 (錯誤の原因となったメール) は追究するまでもなく、相手方の PC に保存されております。社名を以て通信しているのですから、表見代理など唱えるまでも無いでしょう。会社人生は瞬時にして終わるかもしれません。 BEWAでキッチリした英文、本物のビジネス英語を学びましょう。講座見学 (一回無償) に御出で下さい。